例外の風邪ウィルス
一度かかると抗体を作り、次にかからない病気は基本的にウィルスによるものだと理解していいのですが、風邪ウィルスは例外です。
なぜなら風邪ウィルスは1種類ではなく、それぞれに名前がつけられているくらい膨大な種類があるからです。つまり一度ある風邪ウィルスをひいても、次にひく風邪ウィルスが別のウィルスならば抗原抗体反応は起きません。また運良く同じ風邪ウィルスに感染したとしても、風邪ウィルスは遺伝子が小さく変異を起こす性質があります。これを「抗原変異」といいますが、ウィルスが抗原変異を起こして性質が変化し記憶した抗原と違うものになってしまえば、同じウィルスに感染しても抗原抗体反応は起きません。
このような理由から私たちは繰り返し風邪をひくことになります。しかし、抗原抗体反応が起きない風邪には免疫力が効かないということではありません。その人の免疫力次第で風邪をひく回数が違ってくるのです。
実は頻繁に風邪をひく状態は継続しているストレスがあって、そのストレスが原因で交感神経緊張状態になっているときなのです。交感神経が緊張して顆粒球が増え、顆粒球が増えたことでリンパ球が減る。リンパ球が減って免疫力が低下したことで、風邪ウィルスに感染しやすくなっているから頻繁に風邪をひくようになるわけです。
こういう状態の時には、漠然と風邪をひき続けるのではなく、ストレスを軽減するなどをして、早めに悪循環から抜け出すようにしなければなりません。