解熱剤ではウィルスと戦えない

私たちに最も身近な疾患は風邪です。その風邪のウィルスと戦うのも白血球なのです。

白血球の顆粒球とリンパ球のうち、風邪のウィルスなどの小さなものと戦うのがリンパ球です。

リンパ球は戦う相手であるウィルスを選別することから始まります。熱がでる前の風邪の潜伏期間がこのときで、リンパ球がウィルスを選別している期間です。

選別を終えたリンパ球はウィルスを抗原と認識し、ウィルスの活動を邪魔する抗体を作り捕まえますが、このときの捕まえている証拠として症状がでるのです。その症状が発熱、鼻水、のどの炎症、頭痛、腹痛、倦怠感などの風邪の症状です。

これらリンパ球が起こす症状は、一刻も早く消し去りたい症状ですが、これらは副交感神経の治癒反応、免疫としての反応なので、これらの症状なくしてはウィルスに勝てないことになります。

たとえば風邪の熱では、リンパ球が最も力を発揮できる体温は38〜39℃くらいです。つまり36℃程度の平熱では、リンパ球は風邪ウィルスとベストな状態で戦えないのです。感染したウィルスと戦うために高熱がでるわけです。

風邪の初期にゾクゾクと寒気がするのは、リンパ球がベストな状態でウィルスと戦うための最初の欲求なのです。その証拠に、熱が上がり切ると寒気は消え、リンパ球がウィルスと戦った後は、汗がでて熱を下げていきます。

風邪をひいて寒気がする段階はリンパ球がウィルスと戦うための準備期間、高熱は戦いの最中、びっしょり汗をかくのは戦いの終息を表しているのです。