顆粒球とは

顆粒球は直径10〜15ミクロンです。顆粒球には、ブドウ球菌や連鎖球菌のような大型の細菌が体内に侵入してくるといきなり食べてしまう性質「貪食能」があります。リンパ球のようにいちいち抵抗体を作らないで、いきなり侵入してきた異物を食べてしまいます。

顆粒球とリンパ球の行動パターンの違いは、システム化されています。顆粒球がまず大型の細菌を食べ、顆粒球が食べこぼした小型の細菌をリンパ球が抗原抗体反応でやっつけるようになっています。

これが私たちの体に備わっている「自己防衛システム」なのです。

顆粒球も抵抗体を作らないだけで、免疫の主役思えますが、実はそうではない理由があるのです。

体に炎症が起きたときに増えるのが顆粒球であり、そして細菌を食べた顆粒球はすぐに死んでしまいます。傷跡にでる膿の正体が顆粒球の死骸なのです。

顆粒球が死んだ後には膿だけでなく、臓器や血管の粘膜上に活性酸素という毒を撒き散らします。顆粒球は大きな細菌を食べてくれる働きはしますが、そのあとに撒き散らされた活性酸素が組織や細胞を破壊する原因となり、これが病気の発生要因になります。活性酸素が増え過ぎるとガンになり、盲腸炎などの炎症を起こすことにもつながるのです。

顆粒球のやることは最初は自己防衛反応であるが、最後には免疫とは逆行することになります。

そのような顆粒球を支配している器官が、活動時に優位になる交感神経です。顆粒球の細胞膜上には、アドレナリンと結合する受容体を持っていて、これが交感神経の命令を受けます。

アドレナリンは心臓の動悸を速めたり、血圧を上昇させる副腎髄質ホルモンの主成分であり、交感神経は脈を速くするほうに働く神経なのです。

自己防衛システムでありながら病気の原因にもなる顆粒球を支配するのが「交感神経」です。過労が病気に直結する理由がここにあります。