交感神経と副交感神経のバランス
私たちの日々の暮らしの中の生理現象は、交感神経と副交感神経の二つの神経が刻々と変わる状況に合せて、上がったり下がったりするバランスで成り立っています。
そのバランスを崩す作用をするのがストレスです。ストレスが発生したときに、面と向かって最初に戦うのは交感神経です。
ストレスを受けると交感神経優位に極端に傾きます。つまり、交感神経の緊張が起こります。
それによって血圧が上がりっぱなしになり、動機が激しくなり、食欲が低下しますが、それが長期間続くと疲れやすくなり、粘膜や組織に障害が起き、体調不良から病気を発生することにつながっていきます。つまり病気の多くは、交感神経の緊張が持続することで起こってくるのです。
それだけではなく、ストレスを受けて交感神経が緊張したあとで、全く別なことが体の中で起きています。そうストレスから守ろうとする体の反応です。
交感神経優位の緊張状態から、守りの体制に入るのです。そこで優位に立つのが副交感神経です。
守ることはいいことなのですが、行き過ぎると逆によくなくなります。神経が過敏になり、やる気がなくなったり、塞ぎ込む気分になったりもします。これが「副交感神経の過剰反応」といい、アレルギー疾患もこうした副交感神経の過剰反応で起きていることなのです。
私たちが日常的に経験している、痛み、腫れ、発熱、咳、下痢、吐き気などのほとんどがこの副交感神経の過剰反応によって起こるのです。そうなんです、つらい痛みも、熱も体を守るために起こる反応だったんです。
私たちがストレスと戦うとき、はじめは交感神経に傾き、次に過剰に守ろうとして副交感神経にも傾きます。その傾きが大きくなると、必要なときに必要な自律神経が働かない状態となり、自律神経の揺れが激しくなって、体調が崩れるわけです。
体調を崩したときは、「交感神経の緊張」か「副交感神経の過剰反応」が起きているのです。